2024.12.11 18:40
2024.12.11 18:40
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現在コンピュータデザインの主戦場はインターネットにある。そこでは、一般的にはUIやUXといった分け方がされており、多くのデザイナーがそこに携わっている。ネットでの情報など、日々その話題には事欠かない。UI、UXの名前はともかく内容としてのくくり方としてはまあ適切だと思う。
「UIがよくても、UX悪ければしかたない」ともいえるし、「よいUXのためには、UIがよいことは必須である」ということもできる。つまりこれらは互いにリンクしており、両方とも大事ということである。私たちの会社では、総合的にデザインすることがより重要だと考えているので、これらをあまり明確に区別せず取り組んでいる
コンピュータデザインの分野の中には、インターネットとは直接関係しないデザインもたくさんある。たとえば、多くの家電製品(テレビ、洗濯機、掃除機や調理器具など)や、オフィス機器(プリンター、MFPなど)、これらは「組み込み系(コンピュータ)」と呼ばれている。またパソコンやタブレット、スマートフォンなどで走る、いわゆるアプリケーション・ソフトウェアも、インターネットやWebとは基本的には独立している。それから一般の目にはあまり触れない、工場や研究施設などでの専門機器群をモニターリングしたりコントロールしたり、全体を統合しているようなシステムもある。
組み込み系やアプリケーション系のシステム、専門家用システムも、趨勢としてはネットワーク化される方向にあり、そこに新しい使い途や使い方が開かれていることも事実である。
コンピュータデザインを大きくとらえれば、「人」と「機器」の調和をはかることである。人のいろいろな特性や目的にしたがって、機器(コンピュータ)をどういう存在として作りだすのか、にデザインはかかわっている。だから、分野の広がりをデザイン的に見れば、人の特性や目的の広がりとみることもできる。
たとえば人を「消費者」と捉えれば、どう売るか/買ってもらうか、どうアピールするか/好まれるか、個人的な価値観などが問題になる。「仕事する人」と捉えれば、仕事の達成効率や、仕事の精度が問題になる。また仕事内容によっては、安全性や安心感、ミスを避けること、などが問題となるかもしれない。達成感やモチベーションも大いに問題になるだろう。
そういうことを総合的に解決していこうというのが、コンピュータデザインの内容であるが、いずれにしても「人」が主役であることはまちがいない。そこで、ヒューマンセンタード・デザインという言葉/概念も使われているのだと思う。
ただ個人的には、デザインは存在理由からしてそもそも「人のため/人を中心に置く」ものであるので、それを「デザイン」にかぶせるのは「白い白馬」的な感じがしてしまう。
一方、こういったデザインの仕事を抽象化して「デザイン思考」としてまとめ、デザイン以外の分野にもデザインの考え方やアプローチ方法を広げていこうというというムーブメントもある。主旨として大いに賛同している。ただその具体的な内容については、自分の考えていることとは少し距離がある。
その「差」について考えることに意味があると思う。また機会を摑まえて、考えて見たいと思う。
ちなみに私たちは、人と機器の動的な相互作用を調整するという意味で、自分たちのコンピュータデザインを「インターラクションデザイン」と呼んでいる。
コンピュータデザインについて、いくつもの考えが混在している現在の状況だが、その調停はひとまず保留して、こういったコンピュータデザインは、いつ、どのような背景の元に生まれ、そして伸展していったのかを、歴史的な流れと自分の体験とからめつつ、追って行きたいと思う。
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> 関係する言葉:#UI #UX #デザイン思考 #ヒューマンセンタード・デザイン 他にも黎明期には #ヒューマン・コンピュータ・インタラクション #マン・マシン・コミュニケーション など。ほとんど順列組み合わせみたいではある。
> バラすと、人(マン、ヒューマン、ユーザー)、機器(マシン、コンピュータ)、関係性(インターフェース、インターラクション、コミュニケーション)、体験(人が求めるもの)、といった感じか。
(241210)